日本酒は、端麗なる事、
水の如しを以て、良しとする────?
菊正宗

〔超特撰〕特醸雅

選粒山田錦

1.8L(1升)

5,250円



 俺は酒が好きだ。朝は酔っているし、昼はもっと酔っている。さすがに夜くらいは控えている。誰にだって、睡眠は必要だ。
 酒に対して一方的な友情を覚えてから、何年になるだろう。不思議と、定番と言う物が無い。俺は珍しい物が好きだし、飽きっぽい。博愛主義では無いけれど、敬遠している酒も無い。酒屋の棚にずらり、と並ぶ、形もそれぞれなら、色もとりどりの酒瓶を眺めていると、自然、飲んだ事の無い酒に手が伸びる。今まで口にした酒に、不満が有るじゃないけれど、別の何かを試したくなる。そんな毎日を続けている内に、どれ、これまた映画同様、小理屈でも捏ねてみようか、と言う気になった。

 で、最初の一本がこれだ。映画の時と代わり映えのしない出だしだが、“これ”だ。枕詞に、「よりによって」とサービスしてもいい。『〔超特撰〕特醸雅・菊正宗』。

 醸造元が5段階評価で2番目に芳醇、と主張する、この一本────ここの「端麗」が気になる。ヴォルヴィックよりも味がしないのではないだろうか。一口目の感想は端麗辛口。二口目では、味が薄っぺら。三口目、膨らみが無い。四口目で飽きた。

 実は自分で買った酒じゃない。貰い物だ。だから、率直に評するのは、些か気が引ける。気が引けるが、嘘は書けない。

 さて、知っての通り、日本酒には純米酒と醸造酒が有る。醸造酒に否定的な向きは少なくない。俺も、前者の方が当たりを引ける率が圧倒的に高いのは事実だと思う。だが、醸造酒にも稀に飲める酒が有るのと同様、純米酒でも駄目な物は駄目だ。例えば、或る地方(忘れた)で高名な「関山」と言う酒は、とんがるばかりで、中身が空っぽのつっぱり野郎だった。

 この酒はそこまでは悪くは無い。飲めない程でも無い。だが、もう飲みたく無い。






























First up date - H.17.02/23
Last up date - H.18.08/06
by YO - HIDAKA

−モドル−