御酒の あやに
うた楽し ささ────
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朝日酒造
〔越乃かぎろひ〕万寿
純米大吟醸
1.8L(一升)
4,935円
ハロー、飲んでるかい?
酒は百薬の長、酒は憂いの玉箒。別に俺は、体が悪い訳でもなければ、憂いが有るでも無いが、去年は実に多くの酒を飲んだ。去年の初め頃には、どれ、飲んだ酒について、少しばかり、講釈でも垂れてみようか、とも考えた訳だが、つい面倒になって、今まですっかり忘れていた。今になって、頭の片隅で蜘蛛の巣を張っていた、古い思いつきを、引っ張り出して来たのは、他でも無い。去年の暮れから新年にかけて、とびっきり御機嫌な品に出会ったからだ。
その一本がこれ。「越乃かぎろひ 万寿」だ。
さて、こいつの紹介を始める前に、ざっと去年飲んだ酒を、憶えている限り並べてみよう。
「焔の刻印」「しょう(酉+爵)・エクセレンス」「エヴァン・ウィリアム・シングルバレル1993」「ファン・ウィンクル・ファミリーリザーブ ライ」「ドラン・ブイ」「ラカーズ バ・アルマニャック1982」「ウシュクベ・エフストラゴン」「オタールXO」「クライヌリッシュ1989」「ラフロイグ クォーターカスク」「ダルウィニー15年」「マッカラン15年」「グレンリベット18年」「ペール・マグロワーヌXO」「ブラーXO」「フォルジュ ブリュット」「ブラントン フロム・ザ・バレル」「山崎10年」「シーバス・リーガル」「メーカーズマーク」「首里城」
他にも色々か飲んだが、名前が思い出せるのは、まあ、こんな所。こうして見ると、結構、憶えている物で、我ながら感心させられる。
この中には、お気に入りの品も有れば、いまいち印象の薄い物も有る。ガッカリな品には、それ程鉢合わせなかったのだから、幸運だ。種類も様々なら、個性も多種多様。所が、そんな数多の酒の、甘美な記憶を綺麗さっぱり洗い流しちまったのが、こいつだった。
無色透明。口に含むと、米の芳香と、清楚な甘さが静かに広がる。後味は潔く、口腔と喉に湿り気だけを残して、するりと消える。陽炎の様に儚く、水よりも澄んだ味。
日本酒は淡麗なる事、水の如くを以て良しとする、と言う。俺は今まで、水のスムースさを求めて、淡麗辛口の酒を漁って来た。口に残る甘さを嫌ったからだが、辛口は辛口で、いつまでも舌に引っかかる物ばかりだった。所がこいつは、むしろ、水よりもスムース。俺が長年、理想に思い描いていた日本酒その物だった。一升はあっと言う間に空になり、御陰で瓶の写真は撮れていない。
今まで、酒については定番と言う物が無かったが、これから、日本酒については、こいつが定番になりそうだ。一本5000円以上は少し大きな買い物だが、こいつが一升も買えるなら、寧ろ安いくらい。値段据え置きで容量が半分でも買う価値が有る。
この御酒は 我が御酒ならず 酒の司 常世に坐す 石立たす 少名御神の 神寿き 寿き狂ほし 豊寿き 寿き廻ほし 献り来し御酒ぞ あさず食せ ささ
酒好きなら、是非一度御賞味あれ!
さて、俺はこの酒を、天長節の記念として買ったのだが、その時に散々褒め倒した為か、知り合いが同じ物を買って来てくれた。大変、安く見つかった。2500円程度だった、と言う。訝しんで見ると、〈百寿〉だった。味の傾向は似通っていて、そこそこ美味しく飲めたが、当然の様に、全くの別物だった。半額で百寿を二本買うのなら、万寿を一本買う方が幸せになれる。くれぐれも、百寿でこの銘柄を判断しない様に。
First up date - H.18.01/15
Last up date - H.18.08/06
by YO - HIDAKAコントロール インカ・ピスコ
菊正宗〔超特撰〕特醸雅
−モドル−